お問合せ
私と車の回想録(30)

最終更新日2007/06/04
それは、日付の変わる頃だったと思うが、船は不気味なキシミ音と共に大きく揺れるのであるが、揺れるという表現はあまり正しくないと思う、ビルの5F〜6Fからゆっくりと下の方に向かっていきかと思うと又上に向かって左右の捻りを加えながらそれを延々と続けるわけだが、その気持ち悪さは勿論どこえも逃げようのない状態である,同室の8人全員がいわゆる船酔い状態であるが、特に私は三半規管が弱い為か!最悪の事態でトイレに駆け込んだ回数は10回を越えたと思うが朝までであった、船のどこに行っても同じ状態であるから、どうしようもない、この時はヘリコプターで救助に来てもらって動かない地面に自分を連れて行って欲しいと心底願ったものである。